甲丸の指輪とはどんなデザイン?
甲丸の読み方は「こうまる」。ドーナツのようにふっくら丸く指輪の表面が凸状にゆるやかにカーブしている形状で、板の上のかまぼこにも似ていることから、日本では「かまぼこリング」「かまぼこ型」と、海外では「ドーム型」「D型」とも呼ばれています。
「指輪の基本形」と言われるほどメジャーなデザインのひとつで、シンプルでベーシックだからこそ、時代やファッションの変化に囚われず、多くの人に長い間愛され続けています。
ちなみに、甲丸リングの起源や歴史、「誰が最初に言い出したか」などの具体的な歴史は特定されておらず、形状からその名がつき、日本の伝統的な彫金技法とともに発展してきたものと考えられています。
フォルムはシンプルですが、美しいカーブを作るには時間と手間が必要。プラチナやゴールドなどの金属に様々な種類のやすりを当てて表面をなだらかに、なめらかにしていきます。指輪の表面全体が均一に丸くなるよう、注意深く丁寧に作業を進めることが大切です。
甲丸デザインが結婚指輪・
婚約指輪に選ばれる理由
毎日身につけても飽きがこない
なめらかな表面と洗練されたラインもつ甲丸のミニマルな無駄がないデザインは、時代やファッションの変化に囚われず、長く使い続けることができます。
そしてこのタイムレスなシンプルさは、指輪を万能なアクセサリーにしてくれます。フォーマルな場からカジュアルな日常まで、どんな装いやシチュエーションにも自然と溶け込み、その場の雰囲気を邪魔することなく、むしろスタイルを引き立てくれるのです。
つけ心地の良いフォルム
角がなく両隣の指に触れる範囲も少なくなるため、違和感や不快感を感じにくいのも甲丸リングの魅力です。特に毎日身につける結婚指輪に適したデザインと言えるでしょう。
外甲丸、内甲丸とは?
ここまで紹介した甲丸デザインは「外甲丸」とも呼ばれることもあります。
一方「内甲丸」とは、指輪の内側の角を削り取った指輪のことです。指に当たる部分がなめらかなので、つけっぱなしにしても痛みや違和感がありません。
なお、鎌倉彫金工房ではすべての指輪のすべてのデザインで内甲丸を採用しています。もちろん内甲丸をお作りいただくのもお客さまご自身。少々手間がかかるかもしれませんが、そのひと手間が良いつけ心地を実現します。ぜひこだわってみてくださいね。