つちめの指輪とは
どんなデザイン?
つちめとは金属を叩いて入れる模様のことで、ハンマーテクスチャとも呼ばれます。漢字で槌目、鎚目と書くように、金槌や鏨(たがね)と呼ばれる工具を使います。人の手によって作られる模様であるため、ひとつとして同じものはありません。例えば大きく深い模様をつけると、影がくっきりと出て深みのある雰囲気に。丸く小さなつちめ模様は可愛らしさを演出してくれます。
つちめの歴史は、古代エジプトの時代に遡ります。当時、つちめデザインのアクセサリーや装飾品は、その独特なテクスチャーと反射性から、豊かさや力、神々の光や輝きの象徴とされていたのだそう。6000年以上たった現代でも、シンプルな輝きと職人の技術を示すデザインとして、ジュエリーだけでなく家具や調理器具など、多くの製品で愛されています。
つちめデザインの魅力
世界にひとつの指輪
つちめの最大の魅力は、自分だけの指輪に仕上がることにあります。工具の種類、打ちつける場所、力加減を変えることで変化するつちめの模様は、まさにそのときの気持ちが込められているもの。どれだけ真似をしようとしても全く同じ模様に仕上がることはありません。自分で作り出したデザインだからこそ、愛着もひとしお。一つひとつ丁寧に打たれる凹凸が指輪を唯一無二のものにして、大量生産される一般的な指輪とは一線を画します。
そのため、手作り結婚指輪・婚約指輪・ペアリングのつちめ模様は「お互いに作り合う」のもおすすめ。お相手を想いながら心を込めてつけた模様を眺めれば、おふたりで一緒に指輪制作をしたときの感情・情景がふっと思い出されることでしょう。
美しい光の反射
素材を叩くことによって模様が刻まれた鎚目では、光が不規則に反射することで、やわらかく繊細でありつつも深みのある輝きを放ちます。
なお、指輪の質感や輝きは槌目の打たれ方や深さによって大きく変わるため、実際にサンプルをご覧になってご自身の感性に合ったものを選んでみてください。
キズが目立ちにくい
プレーンなデザインの指輪と比較すると、表面についてしまったキズが目立ちにくくなるというメリットもあります。変わらない美しさを保てるつちめは、永く着用し続ける結婚指輪にもぴったりなデザインと言えるでしょう。
鎌倉彫金工房の
「甲丸つちめ」とは?
世界にひとつの模様が個性を生み出すつちめに伝統的で飽きのこない甲丸デザインを加えたオプション加工「甲丸つちめ」も人気です。詳しくは特集ページをご覧ください。