指輪のマット仕上げとは?
別名つや消し。指輪の表面に細かいキズを刻むことで光沢をわざと減らす仕上げです。乱反射する輝きが控えめで深い味わいを生み出し、アンティークジュエリーのような落ち着いた質感が表現できます。
手作り感があり、素材本来の持ち味が発揮されるのも、マット仕上げならではの特徴。マット仕上げは機械を使用して行うのが一般的ですが、鎌倉彫金工房ではご自身の手で作業を行っていただきます。やすりを使いご自身の手で凹凸を刻むことにより、お好みの質感に仕上げることができます。
歴史的には、光沢こそが金属製品の価値であり豊かさや権力を示す象徴として知られていました。そのため、マット仕上げが広く認知されるようになったのは比較的近代になってからなのだとか。例えば、19世紀の産業革命以降、加工技術の進歩とともに多種多様な表面仕上げが可能となり、マット仕上げもそのひとつとしてより一般的になったのだそうです。
マット仕上げの魅力
あまり指輪をつけたことがない方に
光沢が抑えられ落ち着いた印象を与えてくれるため、キラキラで派手なアクセサリーが苦手な方や、職場へ毎日身につけていきたい方におすすめです。さらに、落ち着いたソフトな質感で、指なじみの良さが感じられるのも魅力。あまり指輪をつけたことがない方でも、気軽に身につけやすい指輪に仕上がります。
キズが目立ちにくい
微細な凹凸や光を均一に反射しないことから、細かなキズや使用感が目立ちにくいという特長があります。特に日常的に身につける結婚指輪にとって魅力的なメリットと言えるかもしれません。
個性を表現
鎌倉彫金工房にてマット仕上げを選ばれる方は、13%とやや少数派。一般的な光沢のある指輪とは異なる個性的な指輪がほしい方にぴったりな選択肢といえるでしょう。
マット仕上げの指輪の
お手入れ、メンテナンス
マット仕上げの指輪は、微細な凹凸によって汚れが付着しやすくなる場合があるため、定期的にケアするのがおすすめです。柔らかい布やセーム革で優しく拭くことが基本的なお手入れ方法。時間をかけて丁寧にケアすることで、指輪に細かなキズがつくのを防げます。汚れがひどい場合は温水に浸して、柔らかい歯ブラシなどで汚れを優しくこすり落とします。その後、水道水でよく洗い流し、柔らかい布でしっかりと乾燥させてください。
また、マット仕上げは使用するにつれて自然に磨かれて少しずつツヤがでてきます。ご自宅で仕上げを蘇らせるのは難しいため、経年による風合いの変化が気になる場合は、ジュエリーショップに持ち込んでプロの手によるメンテナンスをお願いするのがおすすめです。