プラチナとはどんな素材?
プラチナとは、和名では白金(はっきん)と呼ばれる貴金属で、純白の輝きを放ちます。白金と表記されるためホワイトゴールドと間違えられることがありますが、全くの別物。レアメタル(希少金属)のひとつとしても知られており、採掘量はゴールドの20分の1程度、1トンの原鉱石から採れる量はわずか3gと言われています。
南アフリカ、ロシア、コロンビア、カナダなど、プラチナは世界中で産出されるものの、結婚指輪や婚約指輪、ジュエリーなどの宝飾品として使われている量は意外に少なく、世界で採掘されるプラチナの約60%は工業用、産業用として使われているのだそう。耐久性に優れることから自動車の部品に使われたり、安全性の高さからペースメーカーやカテーテルなどの医療機器に使われることも増えています。
マリッジリングとして使われるプラチナは、ジュエリーとして加工しやすくするために、通常は他の金属と混合されます。鎌倉彫金工房で採用しているPt900は、プラチナが90%を占め、残りの10%はパラジウム、ルテニウムといった貴金属が混合されています。
プラチナが結婚指輪・
婚約指輪に選ばれる理由
輝きがいつまでも変わらない
同じ色をキープするには定期的なメンテナンスが欠かせませんが、プラチナの場合その心配は無用。プラチナは、時間が経っても色あせたり、変色したりすることはありません。
塩素などの薬品や酸化にも強く、日常的に使用していても美しい白の輝きは褪せることなく永遠に続きます。
また、高い密度と重量のおかげで耐久性に優れているのもプラチナの魅力です。もちろん他の貴金属同様に傷つくことはありますが、すり減ったり磨耗したりすることはほとんどありません。おふたりの絆を象徴するかのように、いつまでも美しく輝き続けてくれるこれらの特性をもつプラチナは、毎日身につける結婚指輪の素材としてぴったりな選択肢と言えるでしょう。
白く明るい輝き
“白金”の文字通り、シンプルな白色と、落ち着いた光沢感が気品あふれる印象を与えてくれるプラチナ。色味や光沢感の主張は強すぎず、上品な雰囲気を兼ね備えた素材だからこそ着用シーンを問いません。お仕事からプライベートまで、あらゆるシーンに馴染んでくれます。ダイヤモンドとの相性も良く、ダイヤモンドのクリアな輝きを最大限に引き立ててくれる素材としても人気があります。
プラチナのお手入れ、
メンテナンス
ほこりや油分などの汚れは、メガネ拭きのような柔らかい布やセーム革で拭くと、ピカピカになります。プラチナ専用の研磨剤入りのクロスも販売されていますので、ぜひ試してみてください。汚れが気になるときは、食器洗い用の中性洗剤でつけ置き洗いを。中性洗剤とぬるま湯を混ぜ合わせた中にプラチナの指輪を入れて、1時間ほどおいたら水洗いします。つけ置きしたあとは十分に洗い流して、柔らかい布やタオルで拭き取ってください。
購入店舗のアフターケアなどのプロによるクリーニングも併用しながら、いつまでも美しく輝くプラチナの指輪を楽しんでくださいね。