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最初は、えっ……と思いました(笑)
作れるわけがないって
お客さまインタビュー vol.15
山口 様
おもてなし側だったので、そんなことがあるとは思わずに
──早速ですが、おふたりの出会いを教えてください。
旦那さま:全部話すと長くなっちゃうから……どこから話そうかな。自分の友達が「あのお店に可愛い子がいたよ」って教えてくれたんですよ。それでお店に会いに行ってみたのが出会いでした。
──プロポーズのシチュエーションを教えてください。
旦那さま:自分の誕生日だったんですよね。
奥さま:彼の誕生日だったので、私はおもてなしをしていたんです。帰宅してお風呂に入って寝ようかなっていう時、最後の最後にちょっと俺から……って。それでいきなり外に出ていって、戻ってきたら花束を持ってきてくれて。
──プロポーズの言葉を伺ってもいいですか。
旦那さま:結婚してくださいって。あんまり回りくどく言っても、ね。
奥さま:まさかおもてなし側だったので、そんなことがあるとは思わずに。びっくりしました。
旦那さま:「いつプロポーズすればいいかな。」ってタイミング、難しいですよね。
──分かります。僕は交際期間が長すぎて、今年こそと決意しながら誕生日やクリスマスを何度かやり過ごしてようやくといった感じでした。
旦那さま:そうですよね、自分もいつ言えばいいかなって……。この話、すげー恥ずかしいんですけど(笑)
できるかどうか分からなかったので思いを伝えて
──おふたりの指輪は、どちらもデザインがとても印象的です。奥さまの指輪は三角形に削った剣腕のデザインですね。
奥さま:最初はミルグレインを検討していたんですけど、色々見ていたらなぜかそこから三角に(笑)なんとなく三角にできればいいなと思いはあったんですけど、できるかどうか分からなかったので思いを伝えてやっていただいたという感じです。
旦那さま:甲丸(指輪の外側が丸みを帯びたデザイン)のリングって、照明の加減で真ん中にラインが入りますよね。先輩作品集などでその写真を見て、尖っているデザインをやっている人がいたと思って、ね。
奥さま:そう、これ尖ってるかなって。そういう風に見えたので、じゃあ尖ってるのがいいって。
──偶然出会われたデザインということですね、素敵です!旦那さまの結婚指輪は、金槌で模様をつけたつちめデザインです。細かく打ち込まれたつちめが目を引きますね。
旦那さま:前に見学に来てサンプルを見たり、作品集を見たりして、やっぱり自分の好みにしたいなと思って選びました。人と違うのがいいなと思っていたので。
まあ、直感ですかね
──結婚指輪について、もともと手作りを考えていらっしゃったのですか。
奥さま:いいえ、私は結婚指輪といったら、やっぱり有名ブランドのものを普通に買うと思ってたんです。けど彼に指輪が欲しいという話をしたら、思い出に自分たちで作れるよって、ここ(鎌倉彫金工房)のことを教えてくれて。
──旦那さまは、もともとご存知だったんですね。
旦那さま:いや、知らなかったんですけど作れるんだろうなっていうのは思っていて。一般的には女性ってブランドのものがいいのかなと思っていたから、「ブランドのものが欲しければいいよ。」って。「ちょっと(お財布が)痛いけどいいよ。」っていう話をしたんですね。最初は彼女の好みのデザインを聞いたりもしてたんだけど、とりあえず作れるところもあるから、話だけ聞きに行くかみたいな感じでここ(鎌倉彫金工房)に見学に来たんです。
──他にもいくつか手作り結婚指輪のブランドがありますが、鎌倉彫金工房を選ばれた理由はなんですか。
旦那さま:「手作り 結婚指輪」とかで調べたら上の方に出てくるんで。他も見学は行ってないですが、WEBサイトなどは見ていて。雰囲気的に、あとは場所とか、一番よさそうな感じだったよね。
奥さま:うん。
旦那さま:まあ、直感ですかね(笑)
──ありがとうございます!
最初は、えっ……と思いました(笑)作れるわけがないって。
──奥さまもはじめから手作りには不安や抵抗はなかったのですか。
奥さま:いや、最初は、えっ……と思いました(笑)作れるわけがないって。やっぱりプロに任せた方がいいっていう考えがあったので……。
旦那さま:そうだ。「作れてもクオリティが低いかもしれないから嫌だ。」って言ってたんですよ。
奥さま:でもWEBサイトを見ていくうちに、まあちょっと見に行ってもいいかなと言う気になって。
──“とりあえず”でまずは見学にいらっしゃって、最終的に手作りを選んでくださいました。
旦那さま:もともと自分が結構ものづくりが好きなんですよ、家直すのとかが好きで。だから指輪も作れるならその方がいいなと思って選びました。彼女も見学したら納得したっていうか、「ここでもいいか。ブランドものとか、そういった高級な指輪はいらないか。」ってことになって。
奥さま:実際に指輪のサンプルを見たら立派な指輪だったので。でもやっぱり自分の手で作るとなると、作る当日まで不安が大きかったです。私はものづくりとか、指輪も作ったことがなかったですし、デザインとかも自信がなくて。あとは、私がしたいと思っていたのが、ちょっと特殊なデザインだったんですよね。それが本当にできるかどうかも分からなくて。楽しみ半分、不安半分でした。ただ「何かあったら俺が作るから。」って言ってくれていたので、じゃあ任せちゃえばいいかな、みたいな……。
──作り方も分からない中で不安ですよね、旦那さまは不安はなかったのですか。
旦那さま:うん、全く不安はなかったですね(笑)
奥さま:すごい楽しみにしてた……(笑)
お任せしちゃったので……でも、すごく楽しかったです
──実際に手作りされてみていかがでしたか。印象に残っている工程などはありますか。
旦那さま:自分的にはもうちょっと何かやりたかったかなと。道具があったら自分で全部やりたいな、ぐらい(笑)。初めてですし全部自分ひとりでやったら時間がかかっちゃうのかもしれないんですけど。難しかったとか疲れたとかは、俺はなかったですね。
──それくらい楽しんでいただけたということですね。
増原(職人):旦那さまにはつちめデザインをお選びいただきましたが、つちめの模様をつけるのに特にこだわりを持たれていたことを覚えています。
旦那さま:そうですね、そこが一番印象に残っていますね。個性が出るのはそこだからと思って。人と違うのがいいなっていうのを思っていたので。
奥さま:私は特殊な加工で(当日おふたりを担当した職人・増原に)お任せしちゃったので……でも、すごく楽しかったです。三角に削ってもらったんですが、やっぱりすごいな、プロだなっていう。あとは、最後の磨きが印象的でした。磨くとすごいキレイになるんだって。しかもその輝き具合も自分で調整できるんですよね。
唯一無二、個性が一番かな
──特殊な加工で事前に確かめられるサンプルなどはなかったですし、職人に任せていただいたとのことでしたが、実際に出来上がったものをご覧になっていかがでしたか。
奥さま:思い通りにできました。もう、大満足です。まさしくこれだ、みたいな。
増原(職人):良かったです。ありがとうございます!
──最後に、おふたりが感じる、手作りならではの魅力を教えてください。
旦那さま:既製品はね、やっぱりみんなと一緒じゃないですか。唯一無二、個性が一番かなというのがありますね。
奥さま:同じなんですけど、人と違うものができたので、すごく良かったです。
──ありがとうございました。
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