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めちゃめちゃ硬くて全然曲がらないっていうのが印象的でした
お客さまインタビュー vol.22
志道 様
二人ともアウトドア派で
──早速ですが、ご結婚を決意した理由を教えてください。
旦那さま:趣味が合ったっていうのと、すごく優しい方でしたし、自立されてる方だったんで、尊敬できたなっていうところで。
奥さま:おー(笑)
旦那さま:おーじゃないのよ。
──優しさはどういったときに感じられたんですか?
旦那さま:そうですね。普段の振る舞いだとか、言葉の端が優しかったりだとか。結婚も決意したきっかけがあったとかじゃなくて、普段の感じを見ていて自然と感じたことではありました。
奥さま:私も趣味が合うっていうのと、やっぱり優しい。一緒にいてちょうどいいなっていう感覚がありました。二人ともアウトドア派で。彼は釣りが大好きで、私は自然全般が好きです。スノーボードも。
旦那さま:趣味はちょっと違うんですけど、屋外に出てればとりあえずいいかなっていうところが似てるかも。
──優しいところを好きになられたのも、アウトドア派なところも、感覚的に合うお二人なんですね。
当日サンプルを見て結局変えたんです
──結婚指輪を検討する上で、こんな指輪がいいねなど、お話しされていたことはありましたか?
旦那さま:いや、実はこれが全然なくて。婚約指輪も渡していないですし、結婚指輪に関してもこういうのがいいよねっていう話もあまりなく…。ただやるんであれば、手作りで。作れるところがあるんだったら、それが楽しそうだねっていうのは、なんとなくあったかな。
奥さま:二人ともモノづくりがわりと好きですし、すごく好きなブランドというのもこれといってあるわけでもなく。工房の存在も知っていたので、私の中でせっかくならご縁があるところで作りたいっていうのがあって、提案したらすんなり「そこにしよう!」みたいな、ね。あとは、先輩作品集をちょっと拝見したくらいかな。あとなんかしたっけ?
旦那さま:色の話はしました。私はシルバーの方がいいんじゃないか、妻はゴールドがいいんじゃないかっていう話でいろいろ盛り上がってて。別々のデザインになってもいいよねっていう話はしていました。
──素材は事前に決めてから当日を迎えられたんですね。
奥さま:でも当日サンプルを見て結局変えたんです。私はピンクゴールドのヘアライン、夫はプラチナがいいのかなって決めて行ったんですけど、サンプルを指にはめてみたら「あれ?意外とイエローの方がいい」って。仕上げの印象も含めて事前に思っていたイメージとはだいぶ違うなって思いました。
旦那さま:私はシルバーがいいなと思ってたんですけど、当日たくさんサンプルがある中で、指にはめたりして見てみると、私も意外とゴールドの方が合っているなと……。結果、デザインも色も揃っちゃったんですよ。揃える気もそんなになかったんですけど。
奥さま:そうだね。
──ここでも感覚が合ったんですね、なんだか素敵です。
ヘアラインだったら主張しすぎず、ちょうどいいかなと思って
──平打なので存在感もありながら、肌なじみがすごくきれいな色ですよね。ヘアラインを選ばれた理由はなんですか?
奥さま:個人的にあまりギラギラしたのが好きじゃなくて、普段つけるアクセサリーとかもそういうものをあまり選ばないので、重ねづけすることを考えても、ヘアラインだったら主張しすぎず、ちょうどいいかなと思って。
旦那さま:平打は上品に見えていいなと思って選んだんですが、フォーマルな感じもして。仕上げをキラキラにしてしまうとフォーマルすぎる気がしたので、私たちはアウトドアが好きっていうのもありますし、もう少しカジュアルにしたくてヘアラインを選びました。カジュアルな印象があるつちめのデザインやマット仕上げとかとも比較したんですけど、ヘアラインが一番指になじみました。平打のピシッとした感じが和らぐなと。自然にできてすごく嬉しいです。
奥さま:本当だね、和らぐね。
──色だけでなく仕上げでも印象ってガラッと変わるものなんですね。
奥さま:うん。全然違いました。すごくなじんでいますよね。身につけている自分が簡単に想像できるというか、肌なじみがいい感じに仕上がってよかったなと思ってます。
──奥さまは指輪を重ね付けされると仰っていましたが、旦那さまはいかがですか。
旦那さま:指輪つけるの自体が初めてなんです。さっき妻に言われたんですけど、こまめに外すと無くすからつけてなよって。だからなるべくつけっぱなしにしておこうかなと。
めちゃめちゃ硬くて全然曲がらないっていうのが印象的でした
──結婚指輪を手作りすることに対して、事前に不安に感じられていたことはありましたか?
奥さま:あんまり考えてなかったかな。丁寧に教えてくださるんだろうみたいな、なんか勝手に(笑)
旦那さま:そうだ!手作りで結婚指輪を作ったという友人が一組いまして、それがすごくよくできてて。だから逆に期待感を持っていました。
──印象に残っている工程はありますか?
奥さま:私は金属の素材の硬さですね。めちゃめちゃ硬くて全然曲がらないっていうのが印象的でした。例えば金属のワイヤーって触る機会があったりしますが、そこまで硬くないじゃないですか。ましてや2.5mm程度の細いものですし。でも、ここまで硬いのか、曲がらないのかって。思いっきりやっても曲がらなかったので最終的にやっていただいたんですけど。
泉水(職人):特にお選びいただいたイエローゴールドはすごく硬いので、曲がらないという方は多くいらっしゃいます。
旦那さま:「ほとんどの方は曲げられません」と言っていただいたので、ちょっと安心しながらやれましたね。
奥さま:確かに(笑)
旦那さま:できなくていいんだみたいな(笑)
──旦那さまは難しかった工程や楽しかった工程はありますか?
旦那さま:難しかったのは、やっぱり曲げるところでした。楽しかったのは、最後の仕上げですね。指輪の内側を金属の細い棒(ヘラ)で撫でてツルツルにするんですけど、あれ楽しかったです。ツルツルになっていくのが気持ちよくて。結構タイトめにサイズを選んだので、平打のデザインなこともあって指に引っかからないか不安だったんですけど、これくらいツルツルなら大丈夫そうだって。
安心させてくれる言葉選び
──作っている間の時間の経ち方はいかがでしたか。あっという間でしたか?
奥さま:あっという間でした。
旦那さま:私は結構集中したので長く感じたかな。
奥さま:でも意外と短い時間でできたっていうのは終わってから感じました。例えば叩く作業もすごく硬いものだから、30分ぐらい叩き続けるのかなくらいの印象だったんですけど、意外とね、10〜15分とか。一つひとつの工程自体はギュッと短いものだったので、もっと時間がかかるものって思っていましたが、思ったよりも短かったのかなとは思いました。
──接客についての感想をお聞かせください。
旦那さま:皆さん明るくて、優しいので、すごく安心して作れました。ちょっと構えているところがあったんですけど、皆さん印象が柔らかい方ばっかりで、怖がらずにできましたね。
奥さま:本当に安心してできたっていうのが印象に残っています。本当に丁寧で、安心させてくれる言葉選びでした。初めての人で作ったことなくても、本当に一言一言が、とても良くて。安心できました。
旦那さま:あとは、一つひとつの工程でできたかなっていう不安なことに対して、的確にお話いただけますので、安心して進めることができました。
奥さま:今の作業は何のためにあるのとか、何をする作業なのか、預けたときにどういうことをやっているのかっていうのを都度丁寧に説明してくださるので、なるほどって。すごく勉強になりました。
お互い働いていて、一緒にいる時間が短いっていう方におすすめ
──手作り結婚指輪を選んで良かったと思う瞬間を教えてください。
旦那さま:安くはないものではありますが印象はそれだけじゃなくて、一緒に作れたっていう時間が思い出になって残りますので、指輪の価値って、そこが一番大きいのかなと思っています。
奥さま:私も体験を含めての指輪の価値っていうのがすごく印象に残るなと思っています。そこが一番ですかね。
──最後に、手作り結婚指輪はどんな方におすすめだと思いますか?
旦那さま:お互い働いていたりして、一緒にいる時間が短いっていう方におすすめしたいです。一緒にいなくても指輪を見るだけで相手のことや作った日のことを思い出せます。相手を感じられる距離が一層近くなりますから、それがすごくいいんじゃないかなと思います。
奥さま:私も同感ですし、あとは、作ることが好きな方はすごく楽しいんじゃないかなって思います。
──ありがとうございました。
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