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大事な時間を大事な人と一緒に、って
素敵な活動をされていたのが決め手としてありました

お客さまインタビュー vol.09
川原 様
お付き合いしたのは、ほんと自然の流れで
──おふたりの出会いを教えてください。
奥さま:私は、ものづくりを支援するファブラボ鎌倉の代表を務めているのですが、出会いはそこで開催している講座でした。
旦那さま:昨年の8月でしたね。実は僕バツイチなんですよ。離婚して5年くらい経っていますが、正直一人暮らしがフリーダムすぎて再婚とか、全然そういうことは考えていませんでした。講座に参加する前にWebページを見て素敵な女性だなっていうのは感じていたんですけど、出会いの対象ではなかったですね。お付き合いしたのは、ほんと自然の流れで。
奥さま:付き合い始めたのは11月上旬でした。付き合う前のデートも、別の場所で行ったイベントに来てくださり、その後に誘ったランチ1回くらい。
──お付き合いされて結婚までが短いんですね。それだけ相性がぴったりだったんでしょうね、素敵です。プロポーズはどちらから?
奥さま:私ですね。付き合う前から、そういう気じゃなかったらそうなっても意味がないから……どうなんですかね、って。
旦那さま:年齢的なものもね。
奥さま:そう、それがあるから。時間がないんでって(笑)会社員のような規則正しい生活ができないんだけどそれでもいいですかって聞いたら、彼が「みそ汁作ります」って(笑)
旦那さま:一人暮らしが長いのでね。
ひとりで決めていてもしょうがないなっていうのはあったんですが、やっと頼む機会が(笑)
──婚約指輪や結婚指輪は購入される予定でしたか?
旦那さま:1回買ったことあるんですよ、前回の結婚で(笑)その時と同様、ブランドを決めて、デザインを決めて、サイズを測って、ということを想像していました。
奥さま:私は、嶋﨑さん(鎌倉彫金工房の代表)のところで作るっていうのを前から決めていました。このブランドの結婚指輪が欲しいというより、自分で作ることの方に興味を持っていましたし。ひとりで決めていてもしょうがないなっていうのはあったんですが、やっと頼む機会が(笑)
──奥さまは、嶋﨑と以前からお知り合いだったのですね。
嶋﨑:鎌倉の場所で、同じものづくりで活躍されているということで元々興味があって、講座に参加したんですよね。そこからのお友達です。
奥さま:ほかにも鎌倉で指輪を作れるお店はいくつかあるんですけど、私の心はここ一筋でした(笑)
手作りしたいというの聞いて、まずそんな選択肢があることに驚きました
──旦那さまは、手作りすることに抵抗はなかったのですか?
旦那さま:そうですね、彼女から結婚指輪は手作りしたいというの聞いて、まずそんな選択肢があることに驚きました。でも、彼女がものづくりをする仕事をしていますし、なおさらそういうのもやってみるのも面白いかなって思ってお任せしました。僕もジュエリーブランドについては特にこだわりや理想を考えたことがなかったですし。
──ご来店される前に、不安はありましたか?
旦那さま:工程が分からなくていろいろと想像していましたが、不安ではなかったですね。とっても楽しみでした。
奥さま:Webにもしっかり情報を載せてくれてましたよね。出来上がりについてはやっぱり工房でサンプル見ないと分かんなかったんですけど、そんなに凝ったものしたくないのもあったのでその不安は特に感じなかったです。
旦那さま:不安でいうと、作ろうといって予約を取ろうかとなった時には、3ヶ月先まで埋まってたんですよ。入籍までには欲しいと思っていたので間に合わないしどうしようかなと。そうしたら偶然キャンセルが出て、よかったねって。
「この工具凄いよね」ってふたりで興奮して(笑)
──実際に体験されてみていかがでしたか?
旦那さま:工具が!作るための道具がズラッと並んでいて、そこにまず惚れました。「この工具凄いよね」ってふたりで興奮して(笑)この装置でなにができるのかなとか、どういう金属の配合でこの色になるのかなとか、表面張力で金属が接合されていくんだとか、こういう仕組みで指輪が作られていくんだっていうのが科学的な観点で分かったので、楽しかったですね。
──旦那さま、目がキラキラしていますね。
奥さま:彼、来てからずっと感動してました(笑)
旦那さま:他のお客さんが作業してる年季の入った机を見ると、叩いた後とか傷とかがあって、みんな作り込んだんだなって。空間も心地よかったですね。
──奥さまも、嶋﨑の接客を受けるのは初めてだったんですよね。いかがでしたか?
奥さま:初めてでした。ちゃんとスタッフ率いてて、なんか感慨深いなあって(笑)きっとこの仕事をする時って作りたいっていう作家性よりも、お客様に素敵な時間を過ごしていただくことを喜びとするの方が大切だと思うんです。
嶋﨑:仰る通りです。
奥さま:そしてその思いやビジョンを、自分ひとりじゃなくて、一緒に働くスタッフの方とどれだけ共有できるかって非常に重要で。きっと技術って場数を踏んでいけば自然と身についていくものだと思うんですが、接客のクオリティや一生ものを扱っていることへの意識っていうのをしっかり持たれているスタッフばかりだったので、素晴らしいなって。
嶋﨑:それは経営者特有の観点ですね。やっぱり見てるところが違う(笑)
──価格はいかがでしたか?
旦那さま:Webサイトを見て8万円くらいとあったので、そのつもりでいたのですが、お会計の時2本でその値段だと聞いてすごく驚きました。1本8万円だと思っていたので。前回の結婚指輪もそんなに高いものじゃなかったんですけど、2本で8万円とは。金額間違ってないのかなって心配になりました。
奥さま:体験がついてきてこの値段って、ふたりで驚きました。冷蔵庫買えるねって。
──結婚を機に一緒に住まわれるようになったのですね。
大事な時間を大事な人と一緒に
──最後は、みなさんに鎌倉彫金工房に決めた理由を伺っているのですが、嶋﨑と交流があったということ以外に何かありますか?
奥さま:工房の佇まいですかね。こだわりをすごく感じました。あと、普段ここを通る時にチラッと覗くと、楽しそうにみんなやってるなっていうのが見えたので。あと、自宅から近いっていうのもありました。
旦那さま:結婚指輪を作れるっていうのが新鮮だったので、純粋にやってみたいなと思いました。ものづくりの仕事しているので、この答えが最初に出てくると思ったのに。(奥さまの方を向いて)やり直す?
奥さま:……カット!順番変えましょう(笑)ものづくりの魅力を伝えるという活動している中で、同じようにつくるということ、さらに大事な時間を大事な人と一緒にっていう、とっても素敵な活動をされているっていうのは決め手としてありましたね。
──嶋﨑と交流があったからというよりは、嶋﨑がやっていることがご自身の志向とマッチしたということなんですね。
奥さま:そうですね。
旦那さま:ズルいよね。僕の意見、取られちゃいました(笑)
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