婚約指輪の手作り、どこまで自分で作業できる?
2022.07.04
婚約指輪の手作りを検討されている方のなかには、「どの程度、自分で作れるのか」「どんな作業ができるのか」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそのような方に向けて、鎌倉彫金工房での制作工程についてご紹介します。
完成まで、スタッフが常時サポート
指輪作りは1本の金属の棒を取り扱うところからスタートします。素材を曲げたり、叩いたたり、磨いたりと、さまざまな工程がございます。ものづくりが好きな方には、特に楽しんいただけるのではないでしょうか。
1テーブルに1人スタッフがつき、難しい作業はスタッフがサポートいたします。わからない点や不安なことがあれば、随時スタッフにご相談くださいませ。
今まで当工房で指輪の手作りに失敗したお客様はいらっしゃいませんので、どうぞご安心ください。
自分で作業できるのはどこまで?
お客様には婚約指輪の本体、つまり指を通す円状の部分を手作りしていただきます。宝石を留めるご希望がなければ、そのまま指輪としてお使いいただける状態です。
宝石を留める加工等をご希望の場合は、職人におまかせください。指輪のご制作から2~3週間のお預かりで完成いたします。
実際の作業の様子
実際の作業の様子を、写真を交えて3例ご紹介いたします。
1.素材を熱して柔らかくする
ガスバーナーを使って棒状の硬い素材を熱して柔らかくするという最初の作業です。 バーナーの火は高温です。安全に配慮して、手元が狂わないようスタッフと一緒に行います。
2.リングを円状にする
材料の端と端を溶接したあと、叩いて円状にします。いびつなリングを真円に成形するため、木づちでカンカンとひたすらに叩きます。
「芯金(しんがね)」という鉄の棒に通し、サイズを調整していきますので、そこまで強い力でなくても、綺麗な円にすることができます。
3.金属のヤスリで磨く
金属のヤスリを使って、丸くしたリングの形をさらに整えます。力を入れて、削って磨いて……リング内側の角も忘れずに。ムラなく磨くとつけ心地が良くなりますので、気持ちを込めてなめらかに仕上げます。
基本的には、上記の3つの工程はご自身で作業していただきます。この他にもさまざまな工程があり、専用道具を使って制作しますので、想像以上に達成感を味わっていただけるかもしれません。
世界に一つしかない手作りの婚約指輪。お相手のことを想いながら、指輪を作り上げていく過程もあわせてお楽しみいただければ幸いです。