12月の誕生石、タンザナイト
2018.12.03
冬の透き通った空を思わせる紫のタンザナイト。
希望、高貴、冷静などの石言葉を持つ12月の誕生石です。
20世紀に発見された最も美しい青い宝石
タンザナイトが発見されたのは、1967年。
タカラが「リカちゃん人形」を発売したのと同じころで、発見されてからわずか50年ほどしか経っていない新しい宝石です。
タンザニアに暮らすマサイ族が青い結晶を見つけたのがことが始まりとされているのですが、詳しいことは明らかにされていないのだとか。その青い輝きによってはじめはサファイヤであると考えられていたのですが、結晶の複雑な構成と鮮やかな色合いから、新しい宝石が生まれたのです。
色が変わる石
タンザナイトは、見る角度や環境条件によって色を変える不思議な石です。専門用語で多色性というのですが、昼の太陽の下では透明感に満ちたブルーに、夜の蛍光灯の下ではゴージャスな紫みを帯びます。この不思議で神秘的な輝きによって、発見されるやいなや世界中の宝石愛好家の心を掴むことになるのです。
その人気が認められ、12月の誕生石として加わったのは2002年のこと。これは、1912年に誕生石のリストが作られて以来、初めてのことでした。
このことからも、タンザナイトの美しさや神秘性が感じられるようですよね。
タンザナイトをあしらった先輩作品
これまでに、鎌倉彫金工房で結婚指輪または婚約指輪をお作りいただいたお客様の中からタンザナイトを使った指輪をご紹介します。
プラチナとダイヤ、タンザニアの神秘的な透明感が、12月の銀世界にたったふたりきりでいるような雰囲気を醸します。
クラシックなイエローゴールドに愛らしいペリドットが重なれば、高貴なタンザナイトに愛らしさが。
内石にすることでまた色味が変わるのがタンザナイトの不思議です。
センターダイヤに寄り添うように埋められたタンザナイトとダイヤで、しゃんと背筋が伸びるような高貴さが生まれます。