ダイヤが輝くジュエリーになるまで
2016.04.06
婚約指輪の定番であるダイヤ。ジュエリーとしてあなたの指に添えられるまでには、気の遠くなるような様々な工程がなされています。
今回は、ダイヤがジュエリーになるまでをご紹介します。
ダイヤが形成される
ダイヤは、地表150kmくらい、1050℃くらいの地下深いマントル(マグマの中)に含まれる炭素の粒が、地下の高温で高圧な強い力で抑えつけられてできるとされています。このマグマの中で形成されたダイヤは、火山の爆発によってマグマとともに地表に現れることがほとんどだと言われています。
ダイヤの原石
ほとんどのダイヤは、先カンブリア時代(地球が誕生した約46億年前〜5億4,200万年前)に形成されたとされています。今ジュエリーショップで見られるダイヤは、途方もない昔に作られたものなんですね。
ダイヤの原石を見つける
ボツワナやアンゴラなどのアフリカ大陸、ロシア、カナダを中心に、世界中の多くの地域にダイヤモンド鉱山があり、工業用に使われる黒っぽいものからジュエリーになる透明なものまで、様々なダイヤが採掘されています。
南アフリカの元ダイヤモンド鉱山「The Big Hole」
すべて人の手で掘られたもの
本来そのような地下深いところでできるものですから、地上で見つかることは稀です。ダイヤの値段が高価であるのは、この原石の希少性も大きな要因のひとつなんですね。
ダイヤを加工する
ダイヤはそれ自体に、強い光沢があり、光の分散がきれいにされるので、プリズムと言われるキラキラした輝きを生み出します。
このダイヤを、ジュエリーとして最大限に輝かせるために、主にインド、イスラエル、ベルギーの職人さんの手によって加工されていきます。
加工の方法はそれぞれの会社によって異なりますし、企業秘密としているところがほとんどのようですが、ブリリアント・カット、プリンセス・カット、ヨーロピアン・カットなど様々な種類のカット方法があります。
ダイヤをあしらったジュエリーを作る
この段階ではまだ石ですから、これをあしらったジュエリーを作ります。よく目にする会社(ブランド)は、この段階でリングなどに加工して販売しているのです。
地球の誕生からみなさんの手に届くまで、長い年月とたくさんの人の手によって作られるダイヤジュエリー。お持ちのジュエリーもそのできかたを知ると、より輝いて見えますね。