神前式で指輪交換をしても良いの?
2022.10.03
挙式の形式の中でも、日本の伝統的なスタイルといえば神前式。神社での神前式やホテルの神殿での挙式は、日本らしい魅力があり、根強い人気があります。
日本的な挙式スタイルゆえに「神前式で指輪交換を行っても良いのか?」と疑問に思われるカップルもいらっしゃいます。
今回はそのような方に向けて、神前式での指輪交換についてご紹介します。
神前式とは
神前式とは、神社や神殿で行なわれる日本の伝統的な結婚式のスタイルです。日本独自の信仰である「神道」を基本として、しきたりに沿って執り行われます。
進行としては、神主が結婚を伝える祝詞(のりと)を奏上したあと、「三三九度の儀(三献の儀)」にて杯を交わし、「玉串拝礼」などの儀式を経て、神様の前で結婚を誓うのが一般的です。
親族のみが参列することが多く、厳かな雰囲気で粛々と執り行われます。和装での挙式という点も、幅広い世代に支持される理由かもしれません。
神前式での指輪交換
指輪交換については、多くの場合、神前式でも行うことが可能です。指輪交換そのものに宗教的な意味があるわけではないため、神前で行っても問題はないようです。「指輪交換(ゆびわとりかわし)の儀」として、式の進行にあらかじめ組み込まれている場合もあります。
そうは言っても、指輪交換はあくまでも演出なので、行っても行わなくても良いとされています。
神前式での指輪交換のタイミング
指輪交換のタイミングについては、夫婦になる誓いの言葉を読み上げる「誓詞奉読(せいしほうどく)」の前後に行うことが多いようです。
神職の斎主や巫女が、「三方(さんぼう)」とよばれる専用の台にのせて、新郎新婦の元に指輪を運びます。指輪交換は、最初は新郎が新婦の左手の薬指に指輪をはめます。次に、新婦が新郎の左手の薬指に指輪をはめるという手順です。
指輪をのせるリングピローは、雰囲気に合わせて、和風のものを用意するのも素敵ですね。和柄や桐箱に入ったリングピローが市販されていますし、ちりめん生地や組紐などを使って、和の要素を取り入れたリングピローを自作される方もいらっしゃいます。
指輪交換は披露宴で行う方法も
「神前式では、神事らしい儀式だけを行いたい」とお考えの方は、披露宴で指輪交換をするのも一つの方法です。
神前式の場合、身内のみで行われるケースが多く、参列者は限られます。披露宴で指輪交換をする方が、指輪をお披露目するという意味では、多くのゲストの方に注目してもらえます。
今回は、神前式での指輪交換についてご紹介しました。結婚式や披露宴を行う際のご参考になりましたら幸いです。