夏の鎌倉は多くの人で賑わいます。夏は海の家など水辺のスポットが大人気ですが、お祭りや縁日もたくさん開催されるんですよ。

今回は、夏まっさかりの8月に鎌倉で行われるイベントの中でもお祭りを中心にご紹介いたします。

鶴岡八幡宮のぼんぼり祭り

ぼんぼり祭りは、立秋の前日から3日間行われるお祭りです。夏の邪気を祓い、健康を祈る『夏越祭』、夏の無事を感謝し秋の訪れを奉告する『立秋祭』、源実朝公の遺徳をしのぶ『実朝祭』などの祭事が行われます。

このお祭りの最大の見どころはやはり、灯りが灯されたぼんぼり。鎌倉に縁のある著名人の書画、約400点がぼんぼりに仕立てられ、夕刻になると明かりが灯され幻想的に境内を照らします。書画は毎年変わるので楽しみのひとつです。

また、露店も出店するので、デートだけでなく、ご家族やお友達とも楽しく過ごすことができるでしょう。

くらやみ参り

覚園寺では、黒地蔵縁日の施餓鬼会が毎年8月10日に行われ、くらやみ参りと呼ばれ親しまれています。普段は、決められた時刻にお寺のお坊さんの案内に従ってお参りをするスタイルのお寺ですが、この日の0時から正午の間は自由に境内を歩いてお参りすることができます。

お堂の奥に立つ黒地蔵は、地獄に堕ちた罪人の苦しみを和らげるために地獄の役人（獄卒）に代わって火を焚き、すすで真っ黒になったと言われています。そんな黒地蔵尊が亡くなられた方々へ、人々の気持ちや願いを届けてくれます。

閻魔縁日

円応寺で行われる閻魔縁日は、8月16日に行われます。古くから、この日は地獄の釜のふたが開き、すべての餓鬼が地獄の苦しみから解放される日とされているのだそう。餓鬼の主である閻魔大王の縁日に、餓鬼を供養して地獄の苦しみから救うための法要が営まれます。

鎌倉のお盆は覚園寺の黒地蔵縁日に始まり、円応寺の閻魔縁日で終わると言われています。

鎌倉山ビアガーデン

自然豊かな鎌倉山の老舗蕎そば処「らい亭」の庭園内にある和カフェ「甘味処　露庵」で行われています。鎌倉山の自然を満喫しながら、キンキンに冷えた生ビールと共にゆったりとした時間を過ごすことができます。

今回は、8月に行われる行事を中心に、夏の鎌倉を満喫できるイベントをご紹介しました。

8月に工房を訪れる際に、合わせてお祭りなどにも参加してみてはいかがでしょうか。大切な方と素敵な夏をお過ごしくださいね。