ゴールド素材の成分の違いと色の関係は?
2024.01.15
結婚指輪の素材としても人気が高いゴールド。黄金色のイエローゴールド、ピンク色のピンクゴールド、銀色のホワイトゴールドといったように、同じゴールド素材でも豊かなカラーバリエーションがあることも魅力のひとつですよね。
今回は、それぞれのゴールドに含まれる成分と、その色の違いについて調べてみました。
純金はジュエリーに不向き
金の延べ棒、つまり「純金」は、柔らかすぎて変形やキズがつきやすく、ジュエリーには不向きだと言われています。その柔らかさはかつて金メダルをとった選手が、本物の純金であるかどうか歯型がつくかどうかで判断したと言われているほどです。金箔や金糸ができるのも、この柔らかさと、伸ばしやすさにあります。
一般的に結婚指輪に使われるゴールドはK18(18金)と言われています。これは75%のゴールドと、それ以外の金属をまぜて強度を強くした合金のこと。K18の「18」という数字の部分によって、ゴールドの含有量が変わります。
金×銀&銅のイエローゴールド
75%のゴールドに、おもに銀と銅を加えるとK18イエローゴールドができます。
イエローゴールドは山吹色のような渋みがあるのが特徴です。また、残りの25%全てを銀にすると、グリーンゴールドという緑がかった合金ができるんですよ。
金×銅のピンクゴールド
75%のゴールドに、おもに銅を加えるとK18ピンクゴールドができます。
当工房のK18(18金)のなかでは最も硬く、純金の7倍あると言われています。銅のピンク色が柔らかな雰囲気を持ち、女性に人気がある色味です。また、ピンクゴールドは日本人の肌色と相性がいいとも言われています。
金×パラジウムのホワイトゴールド
75%のゴールドに、銀とパラジウムを加えるとK18のホワイトゴールドができます。銀色と金色、どちらともいえる不思議な色合いが特徴的ですね。
ホワイトゴールドは、結婚指輪の定番でもある「プラチナ」の代替品として生み出された説がありますが、同じ銀色でもプラチナより大人っぽい落ち着いた色が魅力的として人気が高まっています。
製品によって金属の割合が違う?
当工房の素材で使われるものはイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドの3種類ですが、その他にも鉄と合わせた「ブルーゴールド」や、アルミニウムとの合金「パープルゴールド」など、様々な種類の合金が生まれています。
同じ名前の素材であっても、製品によって他の金属との割合が異なるため、気に入った色を見つける楽しさもあります。
注意点として、特定のアレルギー等がある場合は、ゴールド以外の素材についてもチェックしておく必要があります。
一緒に含まれる素材とその割合によって、様々な色合いを楽しむことのできるゴールド素材。
お好みの色の特別な指輪を、鎌倉彫金工房でぜひ作ってみてはいかがでしょうか?