
婚約指輪のデザイン:フクリン枠とミル枠の魅力と特徴
2025.10.31
婚約指輪のデザインで「フクリン枠」や「ミル枠」という言葉をご存知でしょうか?
これらはダイヤモンドを留める「枠(わく)」のデザインの種類のことで、指輪全体の印象を決める大切なポイントです。
今回は鎌倉彫金工房でも人気の、「フクリン枠」と「ミル枠」について、その特徴をそれぞれご紹介いたします。
1. フクリン枠とは? ― シンプル&モダンな洗練美
・フクリン枠とは
フクリン枠とは、ダイヤモンドや宝石の全周を金属でぐるりと包み込むように留めるデザインです。「伏せこみ」や「ベゼルセッティング」とも呼ばれ、シンプルながらも洗練されたモダンな印象を与えます。
・フクリン枠の魅力
1.装いや場面を選ばず、日常的にも使いやすいデザイン
シンプルでモダンな印象は、フォーマルからカジュアルまでどんなファッションにも調和します。
2.金属の枠で覆われていることからダイヤモンドの露出面が少なく、ダイヤモンドに負荷がかかりづらい
石が金属でしっかりと保護されているため、日常の衝撃から守られ、引っかかりが少なく安心感があります。
・フクリン枠の注意点
他の留め方の指輪と比べて台座の部分に汚れが溜まりやすいデメリットがあります。汚れがたまらないようやわらかい布で拭き取るなど、定期的にお手入れをすることが大切です。
2. ミル枠とは? ― 伝統と温もりを纏うクラシカルデザイン
・ミル枠とは
「ミル打ち(ミルグレイン)」と呼ばれる細かな玉模様の装飾を施した枠をミル枠と呼びます。
ミル(mill)はラテン語で「千」を意味し、古くからヨーロッパで「永遠」「多幸」「子孫繁栄」といった縁起の良い意味を持つ、伝統的な技法として愛されてきました。
・ミル枠の魅力
1.伝統的で優美なクラシカルデザイン
ヨーロッパ古来の装飾技法で、細かな粒が光を反射し、小さな宝石を連ねたように上品な輝きを放ちます。アール・デコやアンティークジュエリーのような風格が、結婚指輪や婚約指輪にぴったりの高貴なイメージを与えます。
2.普段使いしやすく、傷が気になりにくい
連続した粒の装飾が平らな面を少なくするため、指輪本体に傷が付きにくくなります。また、たとえ傷が付いてもアンティーク感が増して味わい深くなります。
・ミル枠の注意点
凹凸のあるミル打ちの隙間に汚れが溜まりやすい側面があります。長く美しく保つためには、定期的なクリーニングや、油分を扱う作業の際は指輪を外すなどの注意が必要です。
世界にひとつだけの婚約指輪を鎌倉彫金工房で
今回は婚約指輪のダイヤモンドを留める「枠(わく)」のデザイン、フクリン枠とミル枠をご紹介しました。
鎌倉彫金工房では、お好みのデザインを選んで婚約指輪を手作りしていただけます。専門のスタッフが、デザインの細かなご相談から制作まで丁寧にサポートいたします。
まずはサンプルをご覧になりたい方、じっくり話を聞きたいという方も、ご見学・ご相談のみのご予約が可能です。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。











