手作りの結婚指輪・婚約指輪をご検討なされている方の中には、ふたりらしいアレンジを加えたいとお考えの方もいらっしゃると思います。

指輪に施す装飾のひとつ、「ミル打ち」はご存知でしょうか？

多くのアンティークジュエリーにも施されている装飾で、クラシカルな雰囲気が好きな方にもおすすめです。

今回はミル打ちの特徴や魅力、当工房の加工例をご紹介します。

ミル打ちの特徴

ミル打ちは、19世紀のイギリスやフランスのアンティークジュエリーによく見られる、伝統的な装飾技法です。

指輪の縁や石の周りに、小さな丸い粒を連続して打刻し、粒々としたラインを施します。

小さな粒を均等に連続して施していく為、美しい仕上がりにする為には、職人の高い技術が求められます。

ミル打ちに込められた意味

「ミル」はラテン語で「千の粒」を意味する、「ミルグレイン」からきている言葉です。

「千」は永遠、長寿、子宝などの言葉を連想させるため、縁起の良い装飾としても知られています。

ミル打ちリングの魅力

ミル打ちの指輪は、クラシカルで上品な印象を与えてくれる他にも魅力があります。

・光を反射し宝石のように輝く
ミル打ちの小さな丸い粒は、光を反射すると小さな宝石を連ねたように繊細な輝きを放ちます。

・男性も身に着けやすい
ミル打ちは主張しすぎず品があるため、男性も身に着けやすいデザインです。
シンプルなデザインに、少しアクセントを入れたい方にもおすすめです。

・傷が目立ちにくい
ミル打ちを施すことで、アームのフラットな部分が減るため、傷が目立ちにくくなります。そして傷がついてしまっても、よりアンティーク感が増して味わい深い指輪になります。

鎌倉彫金工房のミル打ち加工

当工房では婚約指輪の枠と、結婚指輪の特注でミル打ちを施したデザインをご用意しております。それぞれご紹介いたします。

婚約指輪　枠（ミルタイプ）

ダイヤの周りを一粒一粒のミルで囲んでいます。
ダイヤを枠で囲むことでしっかりと固定できる為、より普段使いしやすくなります。

結婚指輪　特注加工（ミルグレイン）

特注加工でリングの縁や中央にも、ミル打ち加工を承っております。
男性の指輪はシックに、女性の指輪はエレガントな雰囲気に仕上がりました。

・特注をご希望の場合、当日の2週間前までにお問い合わせフォームやマイページ内のトークルーム（既にご予約をされているお客様のみご利用可能）、お電話などで事前にご相談いただきますようお願いいたします。
・デザインなどによってはお断りさせていただく場合もございます。予めご了承ください。
・加工には別途加工料と、通常2～3週間のお時間を頂戴しております。お急ぎの場合はご相談下さいませ。

ミル打ちを施したデザインの指輪は、先輩作品集からもご覧いただけます。
デザイン選びのご参考にぜひご覧ください。