鎌倉の秋:文化財の特別公開が始まります
2022.10.24
鎌倉には多くの歴史ある建造物が現存しています。秋には、これらの建物内部や国宝など普段は見ることのできない文化財が、特別に公開されることがあります。
今回は、11月上旬に特別公開が予定されている建長寺、円覚寺、旧川喜多邸別邸についてご紹介します。
建長寺:特別展示 宝物風入展
建長寺は、臨済宗・建長寺派の大本山で、境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されています。
特別展示「宝物風入展」では、普段は非公開の国宝や重要文化財を含む絵画、彫刻、工芸の寺宝が特別に展示されます。期間限定の特別御朱印もあるそうですよ!
この機会に、建長寺開山(初代住職)の尊像や、北条時頼の坐像などをご覧になってはいかがでしょうか。
公開日:2022年11月3日(祝・木)〜5日(土)
会場:特月楼
開場時間:午前9時〜午後4時
入場料:無料(但し建長寺拝観料は必要)
ホームページ:https://www.kenchoji.com/news/#5498
円覚寺:国宝舎利殿 特別公開
円覚寺は、鎌倉時代後半の1282年、北条時宗によって開基されました。無学祖元禅師を師と仰いでいた北条時宗によって建立されたといわれています。
国宝舎利殿では「宝物風入」が行われる予定で、貴重な文化財が虫干しを兼ねて展示されます。
特別公開時は、普段は立ち入ることのできない「正続院」の門の内に入り、「国宝 舎利殿」の正面近くまでお参りできるようです。
公開日:2022年11月3日(祝・木)〜5日(土)
会場:国宝舎利殿
開場時間:午前9時〜午後4時頃(最終日は3時半頃終了)
拝観料:無料(但し総門での拝観料は必要)
ホームページ:https://www.engakuji.or.jp/events/
JR北鎌倉駅から徒歩1分という立地も便利ですね。
旧川喜多邸別邸:内部の特別公開
旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)は、哲学者の故和辻哲郎氏が居宅として使用していた江戸後期の民家を移築したものです。
桟瓦葺きの屋根が時代を表しており、背後の山並みと和風建築との美しい調和を目にすることができます。当時の土間や居間、火鉢などを見られるのも興味深いですね。
同時に、公益社団法人 日本工芸会の方の伝統工芸作品(陶磁、漆芸、金工など)も展示されているそうですよ!
公開日:2022年11月1日(火)~6日(日)
会場:鎌倉市川喜多映画記念館 旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)
開場時間:午前10時〜午後4時(最終日は3時まで)
拝観料:要展示観覧料(鎌倉市民無料)
ホームページ:https://kamakura-kawakita.org/about_museum/kwhouse_annex/
いずれも11月3日(祝・木)の文化の日から、特別公開が始まります。ご興味のある方は、ぜひこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。
※天気や新型コロナウイルス蔓延状況によって、予定が変更・中止となる場合があります。詳しくはホームページ等でご確認ください。