鎌倉まつり

2018/03/27

鎌倉にも春がやってきました。

鎌倉彫金工房のある御成通りにも爽やかな春風が吹き抜けて、
道行く人々もなんだかワクワクしているようです。

春とはつまり、鎌倉まつりの季節!

鎌倉まつりとは、1959(昭和34)年から
毎年4月第2日曜日から第3日曜日にかけて開催され、
今年第60回を数える伝統的な春の恒例行事。今年は4月8日から15日に開催されます。

流鏑馬

見どころのひとつは、最終日15日に開催される「流鏑馬(やぶさめ)」。

流鏑馬とは、武者姿の射手が疾走する馬の上から三つの的を射抜く、
鎌倉時代からの伝統武芸です。

源頼朝が天下泰平(世の中が平和に治まり、穏やかなこと)を祈願し
鶴岡八幡宮で催され、800年以上の歴史があります。
特に、五穀豊穣(農作物が豊作になること)と
万民息災(すべての人々が健康であること)を祈念する「天長地久の儀」は、
武士の都・鎌倉にふさわしい儀式として今日まで受け継がれてきました。

鎌倉まつりで見られる「武田流」の流鏑馬は、
見ている人を独特の緊張に包み、的を射抜いた時の感動は格別です。

今年の鎌倉まつりでは、4月15日13時から、鶴岡八幡宮の馬場道にて行われます。
例年通り、先着450人限定で販売されるリストバンドを購入することで
席で観覧することができますよ。

静の舞

初日の8日に開催される「静の舞」も、鎌倉まつりを象徴するイベントのひとつ。
源義経の恋人、靜御前に扮した女性が披露する舞です。

約800年前、鎌倉時代にあった1186(文治2)年。
源頼朝の敵であった弟・義経の恋人(側室)であった静御前は、
源頼朝に命じられ京都から鎌倉に召し出されて(とらわれて)しまいます。
京都の舞の名手として知られていた静御前は、
頼朝と妻・北条政子に、舞を求められ鶴岡八幡宮の舞台に立ちました。

その舞台で静御前は舞を舞いながらこう詠むのです。

「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」
− 吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠したあの人(義経)の跡が恋しい

舞の美しさは鎌倉幕府の者たちを感動させましたが、
頼朝は憎き義経を慕う歌を唄ったことで激怒。
しかし彼の妻の北条政子が「私が御前の立場であっても、あのように唄うでしょう」と
取りなして命を助けたのです。

静御前はそれから、義経との子を由比ヶ浜の海に沈められて
傷心のまま京都に帰されるのですが、それ以降の消息は誰も分からないのだとか。

鎌倉まつりでは、美しくも悲しい静御前の物語を偲んで、
鎌倉芸能連盟の全面協力のもと、古式ゆかしく再現。
今年は4月8日(日)15時から、鶴岡八幡宮の舞殿にて行われます。

そのほか、鎌倉まつりでは鶴岡八幡宮を中心にパレード、
ミス鎌倉お披露め式、お茶会などさまざまなイベントが展開されます。

年に1度の鎌倉まつり、ぜひ楽しんでみてください!

カテゴリー:工房日和 ,鎌倉のお寺