ピンクダイヤのはなし
2020.04.17
ピンクの愛らしさとダイヤの秀麗さを兼ね備えた「大人可愛い」輝きが魅力のピンクダイヤ。
永遠の愛、優美、可憐などの石言葉を持つ人気の宝石です。
世界で採れるダイヤのたった0.1%
天然ピンクダイヤはとっても希少性が高く、生産量は世界で採れるダイヤの0.1%未満。1カラット以上となると世界で年間数十個、2~3カラットになると数個しか採掘されないのだそうです。
天然ピンクダイヤの約95%は、オーストラリアにあるアーガイル鉱山で採掘されるのですが、そこで採れるダイヤの原石100万カラットのうち、販売に適したピンクダイヤは1カラットにも満たないといいます。
加えて、アーガイル鉱山は今年2020年に閉山することも発表されており、その希少性故に近年ピンクダイヤにさらなる人気が集められています。
謎に包まれたピンクダイヤ
無色透明のダイヤに窒素が混ざるとイエローダイヤに。長時間自然照射を受けるとグリーンダイヤに……。
他のカラーダイヤがどのようにして着色されるのかは知られていますが、ピンクダイヤがピンク色をしている理由には諸説あり、未だ解明されていません。
説のひとつは「塑性変形」によって構造に欠陥が生じるというもの。
これは、地中で無色透明のダイヤに何らかの圧力が加わることでその結晶構造が変化することです。この変化によって、ダイヤが異なる方法で光を吸収するようになり、ピンク色を放出するのだと言われています。
また、ピンクダイヤは無色透明のダイヤよりも構造が複雑で、研磨に3〜4倍の時間がかかるという少し“やっかい”な特徴もあるんです。
ピンクダイヤに魅せられる理由は、それが複雑な謎に包まれていることにもあるかもしれませんね。
ピンクダイヤをあしらった先輩作品
これまでに、鎌倉彫金工房でお客様がお作りになった結婚指輪、婚約指輪の中からピンクダイヤをあしらった指輪をご紹介します。
美しく磨き上げられたプラチナとサイドのカラーレスダイヤが、センターで愛らしく輝くピンクダイヤを引き立てています。
ピンクゴールドにあしらえば可愛らしさと上品さが兼ね備わったリングに。心がふわっと温まるような優しい印象を与えてくれます。
ゴージャスなイメージを持つイエローゴールドも、キュートなピンクダイヤと落ち着いた輝きのマット加工で仕立てれば、ぐっとたおやかな印象に。
お揃いのピンクダイヤをあしらって。旦那様の存在感ある2.5mm幅と大きくつけられた槌目模様とあわせれば、上品な大人の色香が漂ってくるようです。
イエローゴールドの細身リングへサイドストーンとして両脇にピンクダイヤをあしらって。華やかさと愛らしさを兼ね備えた婚約指輪です。