結婚指輪の定番素材「プラチナ」とその歴史

2024.09.08

「プラチナ」は、その不変の輝きが「永遠」を連想させることからも結婚指輪の定番素材として親しまれています。今でこそジュエリーの素材として定番のプラチナですが、実は近年まで注目を浴びることがなかったと言われているそうです。

今回は、プラチナとその歴史についてご紹介します。

 

プラチナとは

プラチナは、美しい輝きと耐久性から、宝飾品や工業製品など幅広い分野で利用されている高級な貴金属です。

金と比べ、年間の採掘量はその1/20程度の「レアメタル(希少金属)」とも言われています。

白銀に輝く美しさと、優れた耐久性を持つ特徴から、日本では「不変の愛」「愛する人との絆」の象徴でもある結婚指輪・婚約指輪の素材として非常に高い人気を誇っています。

 

プラチナの歴史

古代エジプトから始まるプラチナの歴史

プラチナの歴史は、古代エジプトから始まったといわれています。有名なテーベの棺が金や銀とともにプラチナで装飾されていたことが発見されているそうです。また、南米の先住民が儀式用のジュエリーとして用いていた鼻輪やネックレスなどに、プラチナが使われていました。

 

「厄介な素材」だったプラチナ

16世紀になり、スペインの探検家たちが金を求めて開拓を行った際に、金と一緒にプラチナを発見しました。しかし、当時の探検家たちはプラチナは加工が難しい「厄介な素材」として破棄したと言われています。

18世紀の半ばにスペインの科学者であるアントニオ・デ・ウジョアによって再発見されるまで、プラチナは忘れ去られていました。その後数年間で、多くの科学者によりプラチナの精製法が発見されていったのです。

当時は、主に装飾や実験器具として使用されていました。金属を加工するのに必要な高温に達することができるジュエリートーチが開発されるまで、ジュエリーに使用されることはありませんでした。

 

近現代におけるプラチナ

かつては扱いづらい素材として破棄されていたプラチナ。しかし現在では、その耐久性が評価され、さまざまな用途で用いられることとなりました。

プラチナは変色に強いことが「不変」を連想させ、変わらぬ愛を誓うブライダルジュエリーの素材として高い人気を誇っています。また、非常に耐久性が強いことからコンピューターストレージ用の素材や、自動車エンジンの触媒など、さまざまな場面で活躍する素材となりました。

 

プラチナと同じく結婚指輪の人気素材である「イエローゴールド」の歴史こちらよりご覧いただけます。

 

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