黄金の明るい輝きが魅力的な「イエローゴールド」とその歴史
2024.09.08
イエローゴールドは、結婚指輪や時計などのアクセサリー素材として用いられる素材のひとつです。その黄色の美しい輝きは肌なじみも良く、カジュアルな場面にも合うことから、オシャレな人の間での人気も高まっているんですよ。
今回は、気軽に身につけられることも魅力な「イエローゴールド」の歴史と、その特徴についてご紹介します。
イエローゴールドとは
カラーゴールドのひとつである「イエローゴールド」は、ゴールドに銀や銅などを混ぜ合わせた合金です。
純金は強度が弱いため、他の金属を混ぜ合わせることで強度を補強し、アクセサリーとして楽しむことができます。
ゴールドを75%、合金を25%配合した「K18(18金)」のイエローゴールドは、結婚指輪の素材としても定番で、鎌倉彫金工房の手作り結婚指輪コースでもお選びいただける素材のひとつです。
イエローゴールドの歴史
イエローゴールドは古代エジプトから始まった
イエローゴールドの歴史は、古代エジプトより始まったと言われています。
古代エジプトでは、黄金は太陽神ラーと永遠の命の概念と関連づけられ、イエローゴールドは神聖なエジプトの儀式に使用されていました。ツタンカーメン王の葬儀用のマスクに金製品が用いられていることも有名です。
その後も、ゴールドは神秘的な素材としてさまざまな宗教的な工芸品や、世界中の礼拝堂の装飾などに使われていったと言われています。イエローゴールドは耐久性にも優れ、自然な輝きを長く保つことができることから宝飾品などの理想的な素材として重宝されていったのです。
ゴールドラッシュとイエローゴールド
時代が移り変わり19世紀になると、アメリカではゴールドラッシュ、アフリカで金鉱山が発見されたことによってゴールドは身近な素材となりました。
ゴールドを用いた宝飾品はより大量に作られるようになりましたが、ゴールドが「富の象徴」として神聖視される状況は変わることがなかったと言われています。
近代のイエローゴールド
ブライダルジュエリーの素材としても、イエローゴールドはかつて最も人気があり、伝統とクラシックなスタイルの代名詞と言われていました。プラチナなどの白い輝きを持つ素材がブライダルジュエリーとして着目され、イエローゴールドの人気が低迷した時期もありますが、近年ではそのクラシカルで美しい輝きがブームとなっています。
クラシカルな印象と都会的な豪華さを併せ持つイエローゴールドは、古代から現在に至るまで「文化」や「富」の象徴として親しまれてきました。美しい黄金の輝きとその耐久性からブライダルジュエリーとしても注目されているイエローゴールドは、富の象徴だけでなく「身近で親しみやすい素材」としても人々の間で親しまれていくでしょう。
※結婚指輪の素材として定番の「プラチナ」の歴史はこちらよりご覧いただけます。