レアメタルを使った結婚指輪
2024.01.15
結婚指輪の素材といえば、定番のプラチナやゴールドなどがありますが、近年ではチタンやジルコニウムといった「レアメタル」を使用した指輪も人気があるんです。
今回は、レアメタルとそのメリット・デメリットについて調べてみました。
レアメタルとは
レアメタルというと「希少性の高い金属」というイメージがありますが、鉄や銅、アルミなどを「ベースメタル」、金や銀、プラチナなどを「貴金属」と呼び、それ以外の産業で使用する金属を「レアメタル」と呼びます。「レアメタル」という呼び方は実は日本独自の呼び方で、英名は「minor metal」と呼ばれています。
レアメタルの中には、チタンなどの希少性の高くない金属も含まれていますが、その多くは様々な産業で活躍している重要な金属たちばかり。丈夫であったり、酸やアルカリに強い性質を持つものも多いことから、近年では結婚指輪の素材としても注目を集めているんですよ。
結婚指輪の素材として使われるレアメタル
・チタン
チタンは、インプラントや人工関節などの医療器具によく使用される金属。金属アレルギーが起こりにくい素材のため、金属アレルギーの心配がある方におすすめの素材といえます。
また、チタンはゴールドやプラチナと比べて軽く、指輪を着用したときのつけ心地も軽いという特徴があります。カラーバリエーションも多く、お気に入りの色も見つけやすいでしょう。
・タンタル
タンタルは「人体に無害な金属」として、医療用の人工骨などにも用いられている金属です。金属アレルギーを起こすことがないといわれているため、金属アレルギーやアトピーなどの方も安心して選べます。金属のなかでも黒い輝きと、プラチナと同等以上の硬度もタンタルの特徴。シックな輝きを永く楽しむことができます。
・ジルコニウム
ジルコニウムは、チタンとよく似た性質を持ち、金属アレルギーを起こしにくく、非常に軽い金属です。インプラントなどの審美歯科治療などにも用いられる金属のため、強度が高い特徴も持ち合わせています。また、チタンよりも多彩なカラーバリエーションの中から、こだわりの指輪を作ることもできます。
レアメタルのメリット・デメリットは?
レアメタルのメリットには、以下のようなメリットがあります。
・金属アレルギーが起きにくい
・丈夫で傷がつきにくい
・金属によって様々なカラーリングを楽しめる
金属アレルギーが心配な方も指輪選びを楽しみやすい特徴があるんですね。また、よりお好みの色を選べることで、ふたりだけの個性あふれる結婚指輪を作ることができます。
また、レアメタルには以下のようなデメリットがあります。
・既製品が少なく、オーダーメイトになることが多いため高額になりやすい
・ダイヤモンドなどの宝石をセッティングできない場合もある
・指輪のサイズ直しができないことがある
レアメタルは、一般的には医療用や機械部品として用いられているため、ジュエリーとして量産できないものが多数あります。結婚指輪の素材としての取り扱いもまだあまり多くないため、注意が必要でしょう。
おふたりの好みにぴったりの指輪選びに、ぜひお役立てください!
※鎌倉彫金工房では、今回ご紹介した「レアメタル」のお取り扱いはございません。あらかじめご了承いただけますと幸いです。