ダイヤモンドについて知ろう
2022.10.31
古くから人々を魅了するダイヤモンドは、ブライダルジュエリーとしても大変人気です。今回は、ダイヤモンドの歴史や4Cの基準、当工房で扱うダイヤの種類についてご紹介します。
ダイヤモンドは天然の鉱物
ダイヤモンドは自然が生み出した天然の鉱物で、色味や透明度など一つとして同じものはありません。99.9%以上が炭素でできており、地球に存在する物質の中で最も硬いといわれています。
高温高圧の地球深部で生成されたダイヤモンドは、地表近くに到達するまで激しい力で押し上げられ、採掘されます。主な産出国は、ロシア、ボツワナ共和国、コンゴ民主共和国、オーストラリア、南アフリカ共和国、カナダなどです。
取り出されたダイヤモンドは、小さな塊に割られた後カッティングを施され、磨かれることによって、キラキラと輝く宝石となります。
ダイヤモンドの起源
ダイヤモンドが最初に発見されたのはインドの河川で、紀元前4世紀頃から取引が行われていたとされています。宝石として認識されたのは15世紀になってからで、キャラバンに運ばれ、西ヨーロッパに伝わったようです。
インドだけでなく18世紀にブラジルでもダイヤが発掘されてからは、需要が高まりました。19世紀に南アフリカでも巨大なダイヤモンド鉱床が発見されたことにより、市場ができていきました。
ダイヤモンドの4Cとは?
ダイヤの品質を評価する基準として、1950年代にG.I.A(米国宝石学会)が「4C」を開発しました。現在では、この基準が国際的に受け入れられています。
4Cとはカラット(Carat、重さ)、カット(Cut、輝き)、カラー(Color、色)、クラリティ(Clarity、透明度)を表します。これらの頭文字Cをとって、「4C」と呼んでいます。
カラット(Carat=重さ)
宝石の大きさのことだと思われている方も多いのですが、正確には「重さを表す単位」です。1カラット=0.2gで、単位を「ct」と表記します。 カラット数が大きくなると、宝石は重くなり、サイズも大きくなります。
カット(Cut=輝き)
カットは美しい輝きや煌めきを決定する要素で、形、研磨、シンメトリー(対称性)の3つの要素を総合し、5段階で評価されます。 総合評価は「エクセレント」「ベリーグッド」「グッド」「フェア」「プア」に分けられます。
カラー(Color=色)
色を表し、無色透明に近いものほど希少価値が高くなります。Dを最高ランクとして、D〜Fは無色、G〜Jはほぼ無色、K〜Mは微かな黄色、N〜Zは薄い黄色から黄色というように、アルファベット順にランクづけされます。
クラリティ(Clarity=透明度)
透明度を表します。ダイヤ(原石)が形成されるときにできる内包物(インクルージョン)や汚れ、傷などによって最高ランクのFL、IF、VVS、VS、SI、Iに分かれます。内包物といっても、ルーペを使わなければ見えないものがほとんどです。
鎌倉彫金工房で取り扱うダイヤモンド
鎌倉彫金工房では、次の3つのグレードに分けてダイヤモンドをご用意しております。お好きなグレードのダイヤを選んで、指輪をご制作いただけますよ。
スタンダード
- カット:VERY GOOD
- カラー:H
- クラリティ:SI
ハイグレード
- カット:EXCELLENT
- カラー:F
- クラリティ:VS
トップグレード
- カット:EXCELLENT
- カラー:F
- クラリティ:VVS
予算やデザインなども考慮し、おふたりにぴったりなダイヤモンドをお選びくださいませ。手作りコースの詳細については、以下もご参照ください。