甲丸以外の結婚指輪 – 平打編 –
2023.03.03
結婚指輪のデザインとして「つちめ」や「平打」デザインをお選びになる方も多くいらっしゃることは、前回の記事でもご紹介しました。
今回は、結婚指輪における甲丸以外の選択肢として、平打デザインをご紹介します。
平打とは
平打とは、「金属を打って平たくのばすこと。また、その金属」という意味があります。
平打デザインは、その名の通り、指輪の表面が平らになっています。断面が長方形に近い形状で、すっきりとした印象になることが多く、カジュアルなファッションリングとしても人気のデザインです。
平打デザインの魅力
平打デザインの魅力はたくさんありますが、例えば次の3つが挙げられます。
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縁起の良いデザイン
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シャープな雰囲気で、男性にも好まれる
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重量感・高級感・存在感がある
平打の四角いフォルムは「安泰」をイメージさせることから、縁起が良いデザインとされています。新婚夫婦の誰もが望むであろう「安泰で平和な結婚生活」が、連想されるのかもしれませんね。
必然的に幅が広くなるため、シャープな雰囲気になることも多く、男性にも好まれます。
また、平打リングは角を削らない分、金属の部分が多くなります。重量感や高級感、存在感を演出することができます。
先輩作品例
平打デザインの結婚指輪を3つご紹介します。
いずれもホワイトゴールド(K18WG)を使用し、クリア仕上げを施しています。上の結婚指輪は、中央にタンザナイトを一つ埋め込み、左右にメレダイヤを三つずつ埋め込んでいます。神秘的、かつ、華やかな輝きを放つ素敵なデザインですね。
装飾のない結婚指輪は、まさにシンプル・イズ・ベスト。平打の美しいフォルムが際立っています。
左の結婚指輪はプラチナ(Pt900)、右はイエローゴールド(K18YG)を使用し、いずれもヘアライン仕上げを施しています。
髪の毛のような細い模様と、鈍く反射する光が、温かみのある雰囲気を醸し出します。平打のフォルムと組み合わせることで、味わい深い作品に仕上がっています。
いずれもプラチナ(Pt900)を使用し、マット仕上げを施しています。四角いフォルムと渋みのある質感の組み合わせが、控えめながらも主張を感じさせる作品です。
右の結婚指輪の中央には、ピンクトルマリンが埋め込まれており、愛らしい印象にもなっています。
今回は、結婚指輪のデザインにおいて、甲丸以外の選択肢である「平打」をご紹介しました。過去の統計によると、当工房で結婚指輪に選ばれたデザインは、甲丸が48.5%、平打が20.9%でした。
男性が平打、女性が甲丸を選択される場合もあります。夫婦がそれぞれお好きなデザインをお選びになるというのも素敵ですね。
結婚指輪における甲丸以外の選択肢として、前回はつちめデザイン、今回は平打デザインについてご紹介しました。
当工房で指輪を手作りされる際は、その場で試着しながら、デザインをお決めいただくことも可能です。ご自身にぴったりの結婚指輪をお探しいただければ幸いです。